鎌倉新書という会社の「ニッポンの終活」というサイトで題字を書かせていただきました。
「終活」というのは、最近よく耳にする言葉です。
人生の最後をある程度見据えて、もしもの時に困らないように、できることから準備をする。例えば、不要なものを処分したり、古い写真を整理したり、年をとった時のこと、さらにその先のお墓やお葬式のことを考えたりすることです。
今回いただいたご依頼は、「人生の終末期をイメージさせるけれど、決して暗く考えるものではない。新しい人生を始めるような、エネルギーを彷彿とさせるような字」ということでした。
書くにあたって意識したのは、色と字体の2つです。
墨の色を生かし、濃淡とかすれで、勢い、明るさ、いのちを表現するには、どうしたらいいかなということ。
そして、字体は、タイトルに使っていただけるというお話だったので、皆さんが読みやすく、わかりやすいという観点で、崩すことはしませんでした。
書いた字は、鎌倉新書のデザイナーの方が、素敵なデザインに仕上げてくださいました。
ありがとうございます。
「ニッポンの終活」はこちらです。
第一回は俳優の中尾彬さんのインタビュー記事「終活は死に支度ではない」です。
今後、さまざまな分野で活躍されている著名な方々のお話が随時更新されていくそうです。